日々のあれこれ時々、地盤塾。

地盤塾主宰者の千葉由美子が、日々の中で良いと思ったことや気付いたこと、地盤塾の様子などを綴っています。どんなことに気を留めて、どんなことを考えているのか、知ってもらえたら嬉しいです。

武蔵小杉 地盤塾プレセミナー

地盤塾プレセミナー 神奈川月間二日目!

 

8日(金)は日建学院・武蔵小杉校で行われました。

前回は横浜市、今回は川崎市

 

自治体が違うとハザードマップが違う。しかも地形特性も違う。

ということで、実は開催会場が変わる都度、

 

資料を作り変えているし、話すことも変わっています!

 

そして、作って話しているのは曽根氏です(^^)。

↓この方ですね。

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(実は武蔵小杉の写真を取り損ねて、これは横浜校での写真です・・)

 

今回も20名近くのお申し込みがありました!年度末ということもあり、欠席された方もいらっしゃいましたが・・・

 

地盤塾なんて何者か分からない、という方がほとんどの中で、

建築士の地盤の説明責任に言及し勉強する必要性を訴えて、

参加者を募ってくださった日建学院さんには感謝です!

 

セミナーの後には地盤相談会です。

 

今回は地盤リスクではなく、実物件の「埋め戻しと再転圧」の相談でした。

 

地盤調査の結果、建物配置の大部分が良好で一部が弱い場合、

「一部深め掘削・再転圧の上、直接基礎で支持可能」

という判定結果が出ることがあります。よくある判定文です。

 

しかし、じゃあ一体どれくらい深くまで掘ればいいの?とか、

掘削した土で埋め戻していいの?とか、

転圧機はなにを使えばいいの?とか疑問(不安?)が出てくると思います。

判定した地盤会社さんが明瞭に指定してくれると助かりますが、地盤会社さんのほとんどは「建築士の判断に任せる」として「ぼやかしている」場合が多いのではないでしょうか。

 

ぼやかすのはなぜでしょう?

 

実は、「地盤の最終判断は建築士である」ということと、「掘削・再転圧は基礎地業」という事実があるからなのです。

 

地盤会社の判定は「専門家による提案」です。きっちり掘る深度と範囲と材料と転圧方法を書いても良いのですが、「掘削・再転圧」は地盤補強工事と違い基礎工事の分野に入るので地盤会社は明言を避けているのです。地盤会社がそこまで書いたら越権というか「基礎工事をやりづらいだろうな」と配慮しているところもあると思います。

 

ですが、ただ単に転圧方法を知らないだけ、という会社さんも残念ながら一部に存在します・・。

ちゃんと判断でき、ちゃんと設計・施工・管理できる地盤会社さんは、安さだけが売りの「知らない」地盤会社さんと一緒に比べられると成す術がありません。

 

配慮してくれているのか、知らないだけなのか、

 

地盤会社さんの見極めもできるようになりたいですよね。

 

ちなみに、埋め戻し材料は掘削深度によって決められます。

0.5mまでは砂質土・山砂・砕石、0.5mから1.5mまでは山砂・砕石、1.5mから2.0mまでは砕石です。2.0mを超えると土工事になり土留め工が必要になります。

転圧機はランマー以上の能力をもつ機械を使用します。

転圧のポイントは「撒き出し厚は30cm、材料が沈みこまなくなり平滑になるまで」です。

 

再転圧は適正な材料・撒き出し厚・転圧機で管理しないと事故に繋がります。

 

しっかり施工しましょうね。

 

次回の地盤塾プレセミナー

3月26日(火)日建学院南越谷校です。

詳細はこちらまで☟

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